クロールのストロークのコツを掴むために
クロールのストロークのコツを掴むなら、キャッチからフィニッシュまでのポイントを押さえて練習することが大切です。
また練習のコツを掴むだけでなく、
- 上手い水泳選手の動画をみて、その泳ぎをイメージしながら練習する
- 25mクロールのストローク数の目安を知り、その数を目標に練習に取り組む
これら、泳ぎながら頭のなかでイメージできることを知識として持っておくこともポイントになります。
この記事では、水泳の泳ぎ方の一つで、両手で交互に水をかき、両足を交互に上下に動かして泳ぐ泳法『クロール』のストロークを上手くなるために、
- クロールのストロークの練習方法
- 上手い選手の動画
- クロールのストローク数の目安
- クロールのストローク数とタイム
- 子どもや水泳初心者へのクロールの教え方
これらをご紹介していきますので、是非参考にしてください。
目次
- 1 クロールのストロークのコツを掴むために
- 2 クロールのストロークの練習方法とポイント
- 3 クロールのストロークとキックのタイミングやローリングを動画で学ぼう
- 4 クロールのストロークを練習するなら泳ぎ方のコツも掴もう
- 5 クロールのストロークを練習するなら筋肉(筋力トレーニング)も鍛えよう
- 6 クロールのストローク数の平均的な回数目安【元水泳選手の体験談】
- 7 クロールのストローク数とスピード(タイム)について
- 8 クロールのストロークの軌道はS字とI字の2種類
- 9 子どもや水泳初心者へのクロール(ストローク含)の教え方
- 10 おわりに:クロールのストロークまとめ
- 11 おまけ:クロールのストロークに関連する記事はこちら
クロールに関する記事は、下記のページでご紹介しています。
クロールのストロークの練習方法とポイント
クロールのストロークの練習方法
- キャッチ
- プル
- プッシュ
- フィニッシュ
- リカバリー
- エントリー
- 息継ぎ
- ドリル
クロールのストロークの練習法①キャッチ(ハイエルボーは意識しすぎない)
水をキャッチするときは、肘の位置を高くして、
- そのまま真下に押す(i字)
- 斜め右(左下)に押してから、真下に押す(s字)
これらの方向に押す方法があり、主にクロールを泳ぎ始めたときは真下になります。
S字で水を捉えるコツを掴むなら、スカーリングの練習をした後にS字クロールの練習をすると、水をキャッチする感覚を掴みやすいのでおすすめです。
また肘の位置を高くする「ハイエルボー」に関しては、無理に意識すると泳ぎが崩れるので始めは意識しすぎないようにしていきましょう。
クロールのストロークを上手くなるためにスカーリングの動画で学ぶ
クロールのストロークの練習法②プル(肘)
プルとはキャッチした水を後ろにおす動作になります。
水を後ろにおすときは肘を90度くらいに保ち、肘が下に落ちないように注意していきましょう。
ここで肘が下に落ちてしまう場合は、上記スカーリングの動画で水をキャッチする感覚を掴む練習をしてみてください。
クロールのストロークの練習法③プッシュ
プッシュするときは手に力を入れすぎず、自然に水をかいていきます。
水をかくときは手がおへそを過ぎたあたりから、太ももをなぞるようにかくのがポイントです。
クロールのストロークの練習法④フィニッシュ
水中から手を抜くときは肘から小指の順で抜くようにしていきましょう。
また水中から手を抜く前に「最後に水を押すぞ!」と力むことなく、水中に手が入ってから出るまでは、あくまで自然にストロークすることを意識してください。
無理に力むことで、クロールのフォームがバラバラになりますし、力んだからといって速く泳ぐことには繋がりませんからね。
クロールのストロークの練習法⑤リカバリー
水中から腕がでたら、水面をなぞるイメージで手を前に戻してあげましょう。
また、このとき腕が腕や手より下がると体が沈んでしまうので、ここでも力むことのないように注意してください。
クロールのストロークの練習法⑥エントリー(手のひら)
水中に手が入る瞬間は手のひらをリラックスさせ、中指から入ることをイメージしていきましょう。
中指から入る理由は、他の指に比べて中指から入水したほうが手が前に伸びるからです。
またここで肩甲骨が柔らかいと、体をローリングさせたとき、より肩を前にだせる(自然にでる)ので肩甲骨が柔らかいことはポイントになります。
クロールのストロークの練習法⑦息継ぎについて
クロールのストロークと息継ぎの基本的な練習方法は、
- ビート板をもってサイドキック
- ビート板をもって片手クロール
- 12,5mクロール
- 25mクロール
これらです。
クロールの息継ぎについては下記の記事に、
- クロールの息継ぎの基本的な練習
- 息継ぎをしたときに体の軸をぶらさないコツ
- 動画で学ぶ!息継ぎのコツ
- 息継ぎとタイムの遅速
- 息継ぎが上手くできないときの練習方法6つのコツ
これらをまとめてあるので是非併せて参考にしてください。
クロールのストロークの練習法⑧回数を減らすためのドリル(ハイエルボーなど)練習法
クロールのストロークは泳ぎの一部を重点的に練習する『ドリル練習』をすることで改善することができ、
- 肘を高い位置でキープしながら泳ぐ(ハイエルボー)
- 水面に手の甲を擦りながら泳ぐ
- 手をグーにして泳ぐ(グーでも水をキャッチする感覚を掴む)
- プルを挟み気おつけの姿勢で、肘から下を動かして泳ぐ(最後まで水をかくことを意識する)
- 手と手が重なり合ったら泳ぐ(ストロークの確認、手と手が重なり合ったときにキックを止めない)
- 手を前に出してた片手クロール(水をキャッチする感覚を掴む)
- 回さない腕は気をつけして片手クロール
- 横向きでキック(呼吸をしたときにキックを止めないことを意識する)
- 顔あげクロール(テンポを上げる)
これらの種類があります。
クロールのドリル練習に限らず、泳ぎ方(フォーム)を改善する方法を下記の記事にまとめてあるので、クロールのフォームを改善したい&ドリル練習メニューの幅を増やしたい方は併せて読んでみてください。
クロールのストロークとキックのタイミングやローリングを動画で学ぼう
クロールのストロークは図解で学ぶより、動画で学んだ方が上手い選手の泳ぎをイメージすることができます。
頭のなかでお手本になる泳ぎをイメージできているか否かで同じ練習をしてても差がつくということは、わたしが水泳選手時代に痛感したことになるので、クロールのストロークの練習をするのであれば、是非一度動画を見てみてください。
クロールが上手に泳げるようになるためには、4つのコツを覚えることが大切です。
まず、しっかり水に浮くための「正しい姿勢」。次に、前に進むための効果的な「腕の回し方」。
そして、苦しくならないための「息つぎの仕方」。
最後に「息つぎのタイミング」です。
これらのコツをご紹介します。
クロールのストロークを練習するなら泳ぎ方のコツも掴もう
クロールのストロークのコツを掴んだら、次はクロール全般の泳ぎ方について知っていきましょう。
クロールの泳ぎ方については、
- クロールの泳ぎ方
- クロールのターン
- 子どもや初心者への教え方
- クロールの練習メニュー
- 50mクロールの平均タイム
- 私の選手時代の体験談
これらを『【クロールの正しい泳ぎ方・教え方】練習方法のコツ!選手時代の体験談まとめ』こちらの記事にまとめてあるので是非読んでみてください。
クロールのストロークを練習するなら筋肉(筋力トレーニング)も鍛えよう
クロールのストロークに限らず、泳ぎ方は筋トレをして体幹を鍛えることで、泳いでいるとき体の軸ぶらさず泳ぐことができます。
泳いでいるときに体の軸をぶらさないメリットは速く&楽に長く泳げるようになることです。
「本当にそうなるの?」と思われるかもしれませんが、体幹を鍛えて体の軸がぶれなくなることで、本当にこのメリットを感じながら泳ぐことができます。
水泳と筋トレについては、
- 泳ぎ方別で発達できる筋肉
- 週1の水泳で筋肉の量を増やすときにつかいたいサプリやプロテイン
- 部位別の水泳で鍛えられる筋肉
- 水泳選手時代に行っていた速くなるための筋トレメニュー
- 自宅でできる筋トレ3大メニュー(腕立て、腹筋、スクワット)のやり方とコツ
これらを『水泳筋肉』こちらの記事にまとめてあるので参考にしてみてください。
クロールのストローク数の平均的な回数目安【元水泳選手の体験談】
クロールのストローク数の目安とタイムについて
- 25mクロール
- 50mクロール
- 2ビートクロール
- ピッチを上げて速く泳いだとき
25mクロールのストローク数の回数の目安
25mクロールのストローク数の目安は、小学生の水泳選手コースで15回〜20回です。
水泳選手コースでない場合、クロールのストロークの回数については、子どもが育成&選手コースに上がり泳ぎこむことで、その回数は次第に減っていきますので、そこまで気にすることはありません。
またトップスイマーになると25mクロールを10回未満〜13回で泳ぐことができます。
50mクロールのストローク数の回数の目安
50mクロールのストローク数は25mのストローク数×2+1~3が目安です。
ですから、小学生の水泳選手コースなら31回〜43回程度になります。
2ビートクロールのストローク数の回数の目安
2ビートクロールは1回ストロークしたら1回キックを打つ『手と足のタイミングを合わせたストローク数が少ない泳ぎ方』です。
長距離選手(1500m)が主に泳ぐやり方で、ストローク回数については主に25mクロールと同じになります。
ピッチを上げて速く泳いだときのクロールのストローク数の回数の目安
ピッチを上げて速く泳いでいるときのストロークの目安は、小学生の水泳選手コースで18回〜25回です。
ただいくらピッチを上げらからといっても、ストロークとキックのタイミングが合わなければ、泳ぎがバラバラになり逆にタイムが遅くなってしまうことには注意していきましょう。
クロールのストローク数とスピード(タイム)について
ストローク数が減るとタイムが向上するのは主に、短距離に比べ中長距離の方が顕著です。
その理由はストローク数が減る=1回のかき数で長く進めるということなので、1かきで楽に長く泳げるからになります。
ただいくらストローク数を減らそうと思っても、すぐに減る訳ではありませんのでストローク数を減らしたい方は『【水泳練習メニュークロール編】6つの練習方法と1時間のサンプルメニュー』こちらの記事を参考に練習メニューの幅を増やしてみてください。
クロールのストロークの軌道はS字とI字の2種類
クロールのストロークの軌道は、
- 曲線的なS字
- 直線的なI字
これら2種類があり、最新の理論では短距離ならI字、中長距離ならS字という研究結果が発表されています。
詳細については『毎日新聞公式HP』から読むことができますので参考にしてください。
クロール(自由形)で泳ぐ時の腕のかき方は、50〜100メートルの短距離なら直線的な「I字」が、中長距離なら曲線的な「S字」が有利との分析結果を、筑波大や東京工業大などの研究チームがまとめた。
子どもや水泳初心者へのクロール(ストローク含)の教え方
子どもや水泳初心者にクロールを指導するコツは、
- ビート板を持ちながらストロークをする
- 息継ぎをするときは、耳が腕から離れないよう気をつける
- バタ足は両足の指が離れないように意識する
これらになりますので、まずはこの3つに意識を集中させ練習してみてください。
クロールの教え方については『クロール教え方』こちらの記事にまとめてあるので是非併せて読んでほしいです。
おわりに:クロールのストロークまとめ
最後にクロールのストロークの練習方法についてまとめると、
- キャッチ
- プル
- プッシュ
- フィニッシュ
- リカバリー
- エントリー
- 息継ぎ
- ドリル
これらを段階的に練習するのがコツになります。
クロールのストロークを改善するコツを知ったら、次はクロールを泳ぐ際のすべてのポイントを含め、長く泳ぐ&速く泳ぐコツを知ってみてください。
長く泳ぐ、速く泳ぐコツを知ることで、より水泳の楽しさが広がりますからね。
おまけ:クロールのストロークに関連する記事はこちら
当サイト(スイスイ坊や)では他にも、クロールに関する記事を紹介していますので、ぜひ併せて参考にしてみてください^^
クロールに関する記事は、下記のページでご紹介しています。