水泳ダイエットをすると、男女ともに肩幅が広くなるのは『筋肉が発達』するからである
「水泳でダイエットすると、肩幅は広くなりますか」
水泳のインストラクターをしていると、このような質問を受けることがあります。
結論から言うと、水泳で肩幅が広くなる理由は、泳ぐことにより筋肉が発達するからなので、ダイエット程度であれば肩幅は広くなりません。 水中ウォーキングなら、肩幅が広がる心配をすることなくダイエットすることができますよ。
ただし、競泳選手並みに泳ぐことで肩回りの筋肉が発達し、肩幅が広くなる方もいます。
肩幅が広くなるといっても、競泳選手並には広くならないので「見た目がゴツくなるか」といえば、そのようなことはないでしょう。
この記事を読むことで、水泳ダイエットで肩幅が広くなる3つの理由が分かるようになりますので、是非参考にしてください。
水泳ダイエットで肩幅が広くなる3つの理由
水泳で肩幅が広くなる理由は、
- 肩回りの筋肉がつく
- 肩甲骨が緩くなる
- 競泳選手並みに泳いでいる
これらを挙げることができます。
肩幅が広がる理由が分かることにより、安心して水泳ダイエットをすることができます。 なぜ泳ぐことで、肩幅が広がるのかを知っていきましょう。
水泳ダイエットを続けることで、肩回り(三角筋と広背筋)の筋肉がつく
肩幅が広がる主な原因は、泳ぐことにより肩回りの筋肉(三角筋と広背筋)が発達するからです。
三角筋や広背筋が発達することで、広背筋が三角筋を高く持ち上げ、肩が体の外側と前側に張り出すことにより、肩幅は広くなります。
ですが、水泳をダイエット目的でやるなら水中ウォーキングをすることで、肩幅の広がりを気にすることなく痩せることができます。
速いペースで歩く水中ウォーキングは、四泳法と比べても消費カロリーが高いので、ダイエットにはおすすめです。
水中ウォーキングの消費カロリーについては、こちらの記事「水泳の消費カロリーは泳ぎ方で1,5倍違う【ダイエットは計画的に】」に詳しく書いてあるので参考にしてください。
水泳ダイエットを続けることで、肩甲骨が緩くなる
水泳は泳ぐことで、他のスポーツではあまり動かさない肩甲骨を動かしているのをご存知でしょうか。
そのため、泳ぐことで肩甲骨が緩くなり、肩幅が広くみえてしまいます。
肩幅が広くみえる理由は、肩甲骨が緩くなることで、肩回りの筋肉が外側に移動するからです。
しかし、肩甲骨が緩くなることで、
- 肩こりの改善
- 首の柔軟性が上がり視野が広がる
- 猫背や姿勢の改善
これらのメリットがあるのも、覚えておきましょう。
猫背は、胸の筋肉が縮みっぱなしになり、逆に背中(肩甲骨周囲)の筋肉が伸ばしっぱなしになっている状態です。
肩甲骨周囲が柔軟になることで背中の張りが消えるだけでなく、胸の筋肉も働きやすくなり、猫背改善には一石二鳥の効果があります。
引用:骨盤矯正専門家 癒し家
ダイエット目的のはずが、競泳選手並みに泳いでいる
水泳で消費されるカロリーは、泳いだ時間や距離によって左右されます。
だからといって1日3000mなど競泳選手並みに泳げば、その分、肩回りの筋肉にかかる負荷は高くなり、肩幅は広くなってしまいます。
ですから、ダイエット目的で水泳をやるのであれば、1日でも長く続けることができる速さで泳いでいきましょう。
「水泳ダイエットは【時間、距離、頻度の3拍子】を押さえて効果的に行おう」こちらの記事に、水泳ダイエットをするにあたり押さえておきたいことが書いてありますので、是非読んでみてください。
子どもの成長期に水泳をダイエット目的ですると、筋肉だけでなく『骨格が変化』するかもしれないので肩幅が広くなる
子どもの成長期に水泳を行うと、肩周りの筋肉が発達するだけでなく、骨格自体が変化する可能性があります。
その理由は、成長期に腕を一定のリズムで回し続けることにより、肩回りの筋肉が発達するだけでなく、関節に刺激が伝わり骨が強くなるからです。
骨が強くなることにより、体が成長過程の子どもの骨格に変化が起き、肩幅が広くなります。
ただし速く泳ぐ目的の練習(育成や選手コース、タイムトライアルのコース)でなければ、筋肉にかかる負担は減るので、ダイエット目的でやる水泳であれば、さほど問題はないでしょう。
骨はその長軸に対して物理的な刺激が加わると、微量の電流が骨に伝わり強さが増すといわれています。
スポーツ選手の骨密度は、一般の人よりも高いことが知られていますが、全てのスポーツ選手が優れた骨密度を示すわけではなく、物理的な過重負荷が大きい者ほど高いと考えられています。
引用:厚生労働省 骨角
子供の成長期にダイエットをするのであれば、水中ウォーキングでも構いません。
「あのとき泳ぎすぎたせいで、肩幅が広くなった」と後悔するくらいなら、泳ぐことなくウォーキングを試してみてください。
水泳ダイエットで肩幅が広くなることが気になるのであれば、『水中ウォーキング』がおすすめ
「水泳ダイエットをすると肩幅が広くなる」
この問題については、水泳は他のスポーツと比べ消費カロリーが高いので、肩幅が広がることが気になり泳ぎ続けることが難しいのであれば、長い時間水中ウォーキングをすることで解決することができます。
ただし、肩幅が広くなるといっても、子どものころ競泳選手として泳いでないのであれば、筋力が増えることはあっても、骨格が変わることはほぼありません。
どうしても、肩幅が広がることが気になるのであれば、
- 水中ウォーキングをやり続ける
- 30分間は水中ウォーキング、30分間はクロールや平泳ぎと組み合わせる
これらを試してみてください。
ダイエットを成功させるには、1日1日と続けることは必須です。 続けるためにも、水泳ダイエットをするのであれば、ダイエット方法を工夫していきましょう。 水泳ダイエットの工夫方法については、「水泳ダイエットの効果的なメニューとは|平泳ぎとクロールどちらがいいのか」こちらの記事を参考にして下さい。
おわりに:水泳は、他のスポーツに比べ『消費カロリー』が高いのでダイエットには向いている
水泳ダイエットで肩幅が広くなる理由は、
- 泳ぐことで筋肉が発達する
- 肩甲骨が緩くなることで、肩幅が広くみえる
- 競泳選手並みに泳ぐことで、筋肉に負荷がかかる
これらになります。
ダイエット目的で運動をするなら、水泳は消費カロリーが高いだけでなく「【水泳で脚やせダイエット】泳ぎ方やメニューを考えるときの3つのコツ」脚痩せ(ふくらはぎや太もも)効果も期待できるので、おすすめです。
ダイエットに成功することで、
- 新しい洋服にチャレンジする
- 化粧方法を変えてみる