子どもはスイミングだけで痩せるのか
「スイミングは有酸素運動だから、ダイエットに効果的だよ。」
子どもが肥満気味になったとき、肥満を解消するためにスイミングを習わせる親は多いです。
しかし、結論からいうと、スイミングを習わせるだけでダイエットを成功させることはできません。
その理由は、子どもがスイミングだけで1日に必要とするカロリーを燃焼するのは難しいからになります。
それでは子どもが1日に必要なカロリーは、どのくらいなのかというと下記のとおりです。
男 | 女 | |
---|---|---|
10歳〜11歳 | 2250 | 2100 |
3歳〜5歳 | 1300 | 1250 |
6歳〜7歳 | 1550 | 1450 |
8歳〜9歳 | 1850 | 1700 |
出典:厚生労働省
例えば、3歳〜5歳の男の子が1日に必要とするカロリーは1300Calになります。
大人と子供ではスイミングで消費するカロリーは違いますが、水中ウォーキングを1時間して消費するカロリーが約300カロリーということを考えると、4時間以上水中ウォーキングをしなければ1300カロリーを消費することはできません。
現実的に考えて、それは不可能ですよね。
だからこそ、子どもが痩せるためには、スイミングだけでなく食生活を改善する必要があるのです。
この記事では、子どもがスイミングと食生活の改善をして肥満を治すために実践したいことをご紹介します。 是非参考にしてみて下さい。
子どもがスイミング(習い事)で肥満を治すために『3つの食生活』を改善しよう
子どもがスイミングで肥満を治すためには、食生活を改善することは必須です。
具体的には、
- スイミングで消費するカロリー以上に食べない
- 食事時間を見直す
- 食べ方改善する
これらになります。
子どもが1日に必要なカロリー以上の食事をとらない
子どもが1日に必要なカロリー以上に食事を食べないためには、親のサポートが不可欠です。
まずは、子どもが1日に必要なカロリーを把握しましょう。
そのうえで、大体でいいので朝、昼、晩の食事のカロリーを計算して記録を残してみてください。
このときのポイントは、神経質になりすぎず『おおよそでいいので、記録を残す』ことです。
1カロリー単位で記録を残そうとすると、結構な確率で挫折してしまいます。
もし挫折しそうになったら、子どもは肥満になることで生活習慣病になるかもしれないことを思い出してください。
子どもの頃に生活習慣病になることで、成人後に合併症にかかる確率が上昇する傾向があります。
そのためにも、親は強い意思を持って『子どものための食生活の改善』に取り組んでいきましょう。
小児生活習慣病の種類として、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症などがありますが、それらの多くは、肥満症/メタボリックシンドロームに伴うものです。
ですから、体重を適正に近づけることが重要です。おやつや清涼飲料水を控えさせ、バランスの良い適切な量の食事を食べさせてください。
家の中でゲームをしている時間が長い子どもには、外で遊ぶように促しましょう。
なお、成長期が終わるまでは、積極的な減量ではなく、体重が増えないように維持しているだけで、身長の伸びとともに肥満が解消されていきます
引用:日本生活習慣病予防協会
子どもの食事時間を見直す
子どもの食事時間は何時にとっていますか?
もし21時以降にとっている場合は、21時より前の時間にとるようにしてください。
その理由は、21時以降になると肝臓と膵臓の活動が弱くなるので、炭水化物や脂質がすべて体に溜まってしまうからになります。
そのほか、寝る3時間前に食事をとると体に蓄積される脂肪量が多くなるので、寝る3時間前には食事をとらないよう心がけていきましょう。
子どもの食事バランスを改善する
農林水産省が公表している、1日に何をどのくらい食べたらいいかを表す『食事バランスガイド』をしっていますか?
食事バランスガイドを利用することで、肥満の主な原因となる主食(炭水化物)を多く取りすぎないよう注意することができます。
主食に偏ることなく、子どもがバランスの良い食事を取れるようぜひ活用してください。
出典:農林水産省
子どもが肥満気味の場合『スイミング』を習わせる事をおすすめする理由
肥満を解消するためのスポーツは星の数ほどありますが、そのなかでもスイミングをおすすめする理由があります。
その理由とは、子どもが肥満気味の場合は、陸上でやるスポーツだと膝に負担がかかり怪我を誘発する恐れがあるからです。
膝に負担がかかり怪我をしてしまっては、せっかく始めた習い事を長続きさせることが困難になってしまいます。
スイミングの場合は、肥満気味でも膝に負荷はかかかりません。逆に、浮力がある分、泳ぐのを得意になる子が多いと言われているんですよ!
子どもがスイミングでダイエットを成功するために、食生活の改善をしてPDCAサイクルを回そう
子どもがスイミングでダイエットを成功させるために、スイミング+食生活の改善をしてPDCAサイクルの習慣をつけてみてください。
具体的には、
- P(計画)子どもが1日に必要なカロリーを把握して、スイミングに通わせる
- D(実施)計画を実行し、1週間ごとに体重を測り体重の増減を記録する
- C(検証)体重の増減が許容範囲か確認する
- A(改善)検証結果に基づき、1日に摂取するカロリー、食事バランス、スイミングに通わせる頻度を改善する
これらの通りに、PDCAサイクルを回していきましょう。
無理なカロリー制限は、子どもの成長に弊害が出るのでやめて下さいね。
このPDCAサイクルはスイミングで痩せるためだけでなく、例えばスイミングの記録を伸ばしたい場合にも活用することができます。
もし、子どもが自分で記録を残せるようなら1冊のノートに記録をつけさせてみてください。
1冊のノートに記録をつけることを続けることができれば、スイミングの選手コースになったとき『練習日記』をつけることができるようになります。
練習日記をつけることができれば、1日の練習の良かった点や悪かった点を客観的に見ることができます。多くのトッピアスリートも練習日記をつけているので、後々のためにも試してみてはいかがでしょうか。
おわりに:子どもがスイミングで痩せるために『PDCAダイエット法』を実践しよう
子どもがスイミングで痩せるためには、
- 1日に必要なカロリー以上は摂らない
- 食事時間を見直す
- バランスの良い食事を心がける
これら食生活の改善をすることは必須になりますので、食生活の改善とスイミングを併せて『PDCAダイエット法』を実践していきましょう。
PDCAダイエット法で子どもの肥満を防止できれば、小児生活習慣病になることを防げます。
小児生活習慣病を防ぐことで、子どもはダイエットに成功したという自信がつき、外見だけでなく心も強くなることでしょう。
そのためにも、親の協力は不可欠です。
親が協力することで、子どもが成人の時に肥満でなくなる。
これを思えば、スイミングだけでなく食生活の改善にも取り組めるのではないでしょうか。