子供がスイミングを辞めるタイミングはいつがいいのか
スイミングをやる目的が「選手コースに上がり1秒でも速く泳げるようになる!!」という訳でなければ、いつスイミングを辞めるべきか悩みますよね。
ぼくが水泳のインストラクターをしていて思うに、3歳〜6歳(幼稚園・保育園)の子を持つ親が「スイミングを辞めさせよう」と考えるときは大きく分けて3つあります。
これから3つの辞めどきについて紹介していきますが、
3歳から14歳くらいの子供は『ゴールデンエイジ期』と言われ、この時期に神経系の発達がほぼ100パーセント決まるのを知っていますか?
ゴールデンエイジ期に様々なスポーツをする事で、子供の運動神経だけでなく反射神経もよくなり、
- 転んだときに手を上手くつけず転んだ
- 跳び箱を飛ぶつもりがぶつかってしまった
これらの事故を未然に防ぐことができます。
もしスイミングを辞めたとしても、ゴールデンエイジ期に神経系を発達させるために、できれば他のスポーツを続けてほしいです。
目次
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親がスイミングを辞めようと考える『3つのやめどき』とは
親がスイミングを辞めようかなと考える時期は、大きく分けて以下の時期が多いです。
- 子供が辞めたいと言ったとき
- 別の習い事を始めるとき
- 目標をクリアーしたとき
これらを理由にスイミングを退会するのは良いのですが、子供には『幼児から小学生までに習得しておくことが望ましい36の基本動作』があります。
36の基本動作には子供たちが生活や遊び、運動で習得しづらくなった動きがまとめてあるので、これらの動きをすることで、子どもの運動神経の発達を促がすことができるのです。
出典:36の基本動作 山梨大学中村和彦教授
子どもが辞めたいと言ったとき
子供がスイミングを辞めたいと言ったとき、親は辞めさせるべきか、それとも続けさせた方がいいのか迷いますよね。
スイミングを続けることで36の基本動作のうち、まわる、うく、泳ぐ、けるを育むことができます。
それに水泳は喘息予防にも効果がありますので、他のスポーツを習う予定がなければ、ゴールデンエイジ期の観点から継続することをお勧めします。
子どもが別の習い事を始めたとき
別の習い事を始めるのでスイミングを辞める分には、子どものゴールデンエイジ期にスポーツを続けることができます。
子どもがスイミングに未練がなければ、続けることで費用や送迎の時間がかかるので辞めさせてもいいのではないでしょうか。
ただ、幼児から小学生までに育みたい36の基本動作は、様々なスポーツをすることで成長させることができるのは覚えておいてください。
子どもがスイミングの目標をクリアーしたとき
「年長までにクロールを泳げるようになる!」
このように子供と定めていた目標を達成したときは、
- バタフライ、背負泳ぎ、平泳ぎ、クロールの四泳法をマスターする
- 選手コースを視野に入れる
これらを目標に水泳を続けてみるか考えてみてください。
子どもは水泳の進級テストに合格することで、自信がつき水泳をより好きになるケースが多いです。
目標を達成したとしても、「あのとき続けておけば良かった」と後悔しないような決断をしていきましょう。
▼子どもがスイミングを辞めたいと言っている方は要チェツク▼
ここがポイント!
- 辞めたいと言い始めた時の対象法が分かる
- 5つの事例で分かりやすく説明
四泳法を習得するまで、スイミングを続けた方がいいのか
水泳にはバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、クロールと4種類の泳ぎ方があり、これら四泳法の泳ぎ方を覚えてからスイミングを辞めた方がいいのかと悩む方がいます。
四泳法を覚えれば、次は各種目を25メートルづつ泳ぐ個人メドレーやタイムトライアルが待っていますし、タイムトライアルの級からは、これまでの練習目的が泳ぎ方を覚えるだったのが「タイムの速さを求める」ことに変わりますよね。
練習がタイムの速さを求めることに変わることで、子供には、
- スイミングがより楽しくなる
- スイミングがつまらなくなる
これら、どちらかの変化が起こります。
スイミングがより楽しくなる子供は、その先の選手コースに進む可能性があります。
選手コースに進めれば各種大会に出る楽しみや、関東大会、全国大会に挑戦できる道が広がっています。子どもが四泳法をマスターするか悩んでいたら、ぜひその先にはタイムトライアルという新たな世界が広がっていることを教えてほしいです。
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ここがポイント!
- 辞めたあとのメリットが分かる
- デメリットも知れる
- スイミングの辞めどきに困った時の判断基準の例が分かる
「スイミングはいつまで続けるべきなの」と悩まないために
子どもの頃スイミングを続けることで、ゴールデンエイジ期に神経系を発達させることができ、この時期を細分化すると、
- 3歳〜8歳のプレゴールデンエイジ期
- 9歳〜11歳のゴールデンエイジ期
- 12歳〜14歳のポストゴールデンエイジ期
これら3種類に分けることができます。
プレゴールデン時期にスイミングに限らずスポーツを通じて運動動作を身につけておくことで、ゴールデンエイジ期に、
- 見本となる動きを見ただけですぐに身につけることができる
- いままでできなかったことが突然できるようになる
これらスポーツの技術やセンスが急上昇することがあります。
子どものゴールデンエイジ期は一生に一度しかありません。
スイミングをいつまで続けさせるべきかと迷った場合は、子どもが他のスポーツに興味をもつまで待ち、一生に一度しかないゴールデンエイジ期を有意義に過ごしてみてはいかがでしょうか。
ゴールデンエイジ期は、子どもにより±3歳ほどの個人差があります。
おわりに:子どものゴールデンエイジ期を有意義に過ごすために
子どもがスイミングを辞めるタイミングは、
- 子どもが辞めようと思ったとき
- 別の習い事に興味を持ったとき
- 目標をクリアーしたとき
これらがあります。
スイミングを辞めて、他のスポーツに興味をもつことができなければ3歳から14歳くらいの間にあるゴールデンエイジ期を逃してしまうことでしょう。
ゴールデンエイジ期のスポーツとの関わり方次第では、プロアスリートになる可能性を高めることができますし、子どもはその可能性があることを知りません。
日本水泳連盟は2018年、新年の挨拶で、
相撲には「3年先の稽古」という言葉があります。目先のことも当然大切ですが、目標を設定したら、そのための準備を含めて3年先のことを考えて稽古をする。それが、水泳界で言えば今なのだと思います。
引用:日本水泳連盟
このような言葉を残しています。
スイミングを辞めようと決断する際は、3年後を含め子どものゴールデンエイジ期を無駄にしないよう、ぜひ他のスポーツを習わせることを検討していきましょう。
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ここがポイント!
- 水泳で得られる健康効果が分かる
- メリットを知れる
- デメリットも分かる
おまけ:スイミング辞めどきに関連する記事はこちら
スイミングを辞めて、他の習い事を検討しているなら、2020年度から始まる、新学習指導要領に対応。
英語とプログラミングのおすすめ勉強法について紹介していますので、ぜひ併せて参考にしてみてください^^