水泳で姿勢が良くなり、猫背を矯正することができるのか
姿勢が悪くなる主な原因は、筋力が低下することです。
筋力が低下することにより、正しい姿勢を取ることができず、姿勢が悪くなっていきます。
正しい姿勢をとり猫背にならないためには、背筋と腹筋を鍛える必要があるのです。
水泳は泳ぐことで、全身の筋肉を鍛えるだけでなく、私生活では動かすことがない肩甲骨を動かすことができます。
肩甲骨は猫背と深い関係にあり、肩甲骨が外側に広がってしまうことで、肩が前かがみになり猫背になってしまうのです。
ですから、
- 全身運動で背筋と腹筋を鍛えることができる
- 広がった肩甲骨を正しい位置に戻せる
これらの要素があるので、水泳は猫背を矯正するのに適しているスポーツといえます。
この記事を読むことで、
- 水泳で猫背を矯正できる泳ぎ方
- 子どもの姿勢を良くするために、自宅で出来る3つのこと
- 子どもの姿勢が悪くなる、生活環境
これらが分かりますので、是非最後まで読んでみてください。
“猫背”と呼ばれる不良姿勢は,腰や背中にかけての鈍痛をもたらす腰痛症,頚・肩 凝りを主訴とする頚肩腕痛の原因となり,小・中学生の若年者から高齢者まで幅広い年代を悩 ませる要因となっている。
とくに近年,運動不足や不良姿勢が原因とみられる子供の肩凝りの 報告も多い。
引用:北海道大学
目次
水泳の効果に関する記事は、下記のページでご紹介しています。
水泳で猫背の姿勢を矯正するなら、クロールより背泳ぎが良い理由は『肩甲骨』にある
水泳で猫背を矯正するなら、背泳ぎを泳いでいきましょう。
その理由は、クロールが肩甲骨が開く泳ぎ方なのに対し、背泳ぎは肩甲骨を閉じる泳ぎ方だからです。
肩甲骨を閉じる泳ぎ方をすることにより、外に広がった肩甲骨を内側に戻すことができ、猫背を矯正することができます。
背泳ぎができなくても、子どもは水泳をやることで、 これら正しい姿勢をとるための習慣を、生活のなかに取り入れることができますよ!
子どもの姿勢を矯正できる習い事は、水泳以外にもあるのか
子どもの姿勢を矯正するなら、水泳以外に、
- 剣道
- 空手
- バレエ
これらの習い事が有名です。
ただ、習い事のなかでも水泳は、
- 小児喘息を改善できる
- 脳の発達に効果がある
- 免疫力が上がり、風邪をひきづらくなる
これらのメリットがあるので、子どもには、おすすめの習い事になります。
子どもが水泳をやるメリットについては「【水泳の健康効果まとめ】得られる驚異のメリット・デメリットを徹底解説」こちらの記事を参考にしてみてください。
子どもの姿勢を矯正するなら、水泳以外にも自宅で出来る3つの方法を覚えておこう
子どもの姿勢を矯正するなら、自宅で出来る方法を覚えておきましょう。
自宅で出来る方法は、
- ストレッチ
- ラジオ体操
- バランスボール
- 姿勢矯正ベルト
これらになります。
子どもの姿勢を矯正するため、肩甲骨のストレッチをする
肩甲骨のストレッチをすることで、体の凝りを解消し、血行をよくすることができます。
血行をよくすることで、姿勢の歪みを改善することができるので、
- 両手を上にあげ、手の平を外側に向ける
- 肘を曲げながら手を下ろす
- 胸を張りながら肘を体の後ろに引く
この動作を呼吸を整えながら20回していきましょう。
肩甲骨を意識し、手を下ろすときは肩の力を使いながら下ろすことがポイントになります。
子どもの姿勢を矯正するため、バランスボールで体幹を鍛える
バランスボールは、座るだけで平衡感覚を鍛え、体幹を鍛えることができるので、体の歪みを改善することができます。
その理由は体幹を鍛えることで、姿勢保持筋と言われる『インナーマッスル』を鍛えることができるからです。
トレーニング方法は、
- 膝を90℃に曲げて座る
- 頭が真上に引っ張れれるイメージで、姿勢をキープ
これらになるので、テレビを見ながらでもすることができます。
バランスボールを使うと痩せられる、姿勢が良くなる、という話を聞いたことはないでしょうか。
バランスボールを使ったエクササイズでは、インナーマッスルを鍛え、骨盤の歪みを矯正することができます。
バランスボールのサイズが合っていないときも、姿勢が悪くなり、内臓を圧迫してしまう危険性があります。
身長150cm以下なら直径45cmのサイズを、それより高く身長165cm以下なら直径55cm、身長165cm以上なら直径65cm、それ以上の人なら直径75 cmというのが目安です。
引用:カラダファクトリー
子どもの姿勢を矯正するため、姿勢矯正ベルトを使う
子どもの姿勢は、矯正ベルトを付けることで改善することができます。
矯正ベルトは、子どもの姿勢が良く見え、インナーマッスルが鍛えられるというメリットがありますが、
- 歪みは改善できない
- ベルトに頼ってしまい、逆に運動不足になる
これらのデメリットもあります。
矯正ベルトを購入したからと言って、運動をしなくなっては本末転倒です。 運動をしたうえで、矯正ベルトを使用していきましょう。
子どもの姿勢を水泳で矯正するなら、姿勢が悪くなる生活環境に注意しよう
子どもの姿勢を矯正するなら、姿勢が悪くなる生活環境に注意をする必要があります。
姿勢が悪くなる生活環境とは、
- 同じ姿勢で、1日中スマホやゲームをしている
- 1日中、スマホをいじっている
これらです。
姿勢が悪くなる生活環境が積み重なることで、子どもは猫背になっていきます。
その理由は筋肉は30分以上同じ姿勢でいると、萎縮してしまい、悪い姿勢になりがちになるからです。
ですから、30分以上同じ姿勢でいる場合は、背中を伸ばすストレットをして、子どもが猫背にならないよう気をつけていきましょう。
子どもの姿勢を矯正するなら、他の習い事より水泳をおすすめする理由
子どもの姿勢を矯正するなら、全身の筋肉を鍛えることができ、他の習い事では動かすことが難しい『肩甲骨を動かせる』水泳を習っていきましょう。
特に子どもが、
- 喘息持ち
- 小児肥満
これらの場合は水泳を習うことで、併せて改善することができます。
水泳と喘息については「子供の喘息が水泳で改善するって本当?改善する理由と悪化する7つの原因」こちらの記事に詳しく書いてあるので、是非読んでみてください。
わたしは0歳から水泳をやっていたおかげか、よく友達に「姿勢がいいね」と言われていました。 姿勢が良くなるだけでなく、水泳のおかげで筋肉が柔らかくなり、肩凝りとも無縁な生活を過ごせていますよ。
水泳と姿勢に関連するQA
競泳の水泳クロールの姿勢って?反り腰になる?
クロールについては「クロール泳ぎ方」こちらの記事を参考にしてみてください。
反り腰については、腰を痛めてしまうので意識してする必要はありません。
水泳のストリームライン(抵抗の少ない泳ぎの基本)ポイントは?グライドの姿勢って?
ストリームラインのポイントやグライドキックについては「グライドキック」こちらの記事にまとめてあるので是非参考にしてください。
バタフライや平泳ぎの腹圧や姿勢(水平姿勢)って?
泳いでいるときに腹圧を意識する必要はありません。
腹圧を意識するなら、泳いでいるときの姿勢や呼吸のやり方、手足の位置に注意していきましょう。
当記事では4泳法全ての泳ぎ方について、記事にしているので是非参考にしてください。
おわりに:子どもの姿勢を水泳で矯正することで、肩こりや腰痛が軽減する
子どもの姿勢を矯正するなら、
- 泳ぎ方は、肩甲骨を閉じる動きをする背泳ぎ
- 自宅で出来る、姿勢矯正方法を行う
- 姿勢が悪くなる生活環境を改善する
これらを試してみてください。
子どもの筋力は年々低下傾向にあり、その分、姿勢が悪くなる子どもが増えてきています。
筋力が低下している原因は、主に運動不足です。
およそ20年前をピークにわが国の子どもの体力・運動能力レベルは長期低落していることが報告されています。
そしてその原因のひとつに身体活動量の減少があげられています。
引用:厚生労働省
子どもの姿勢が悪くなると、血流の流れが悪くなり、
- 集中力が低下
- 肩凝りになる
- 頭痛になる
- 肥満になりやすい
これらの影響があります。
子どもの姿勢を改善し、体への影響を減らすためにも、水泳で運動不足を解消していきましょう。
いつしか、子どもが大会に出場する姿を見ることができ、子どもから感動をもらう体験をすることができるかもしれないですからね。
おまけ:水泳姿勢に関連する記事はこちら
当サイト(スイスイ坊や)では他にも、水泳の効果に関する記事を紹介していますので、ぜひ併せて参考にしてみてください^^