水泳初心者がバタフライを泳げるようになりたいなら『ドリル練習』がおすすめ
初めてバタフライを泳ごうとするとき、呼吸のタイミングやドルフィンキックのやり方が分からないのではないでしょうか。
呼吸のタイミングやドルフィンキックのコツを掴むためには、ただ闇雲に泳ぐよりも泳ぎの一部を重点的に練習する『ドリル』練習をしたほうがバタフライを泳ぐコツを掴むことができます。
その理由は泳ぎの一部を重点的に練習することで、
- バタフライの呼吸のタイミングを掴む
- ドルフィンキックの強弱を覚える
- 両手でしっかり水をかくことができる
これらを順番に習得することができるからになります。
この記事を読むことで、、両腕は同時に前後に動かし、両脚は同時に上下に動かして泳ぐバタフライについて、
- 初心者でもできるバタフライのドリルメニュー
- 子どもにおすすめなドリルメニュー
これらが分かりますので、是非参考にしてください。
水泳初心者でも出来るバタフライのドリルメニュー5選
水泳初心者でもできるバタフライのドリルメニューは、
- グライドキックの姿勢でドルフィンキック
- 片手バタフライ
- キックはバタ足で手はバタフライ
- 片手と両手を交互にバタフライを泳ぐ
- 4キック1ストロークで泳ぐ
これら5つになります。
バタフライのドリルを練習するときは、一度に全てをやろうとせず、2つ〜3つのメニューを織り交ぜて練習することをおすすめします。
2つ〜3つのメニューを織り交ぜた方が、飽きずにドリル練習をすることができますし、順番にバタフライを泳ぐコツを掴むことができますからね。
バタフライのドリル練習するときは25m×4×3セット、1セット目は片手、2背セット目はグライド、3セット目は4キック1ストロークとセット毎にドリルを変更していきましょう。
バタフライのドリル練習法①グライド姿勢のドルフィンキックでキックの強弱を覚える
バタフライのキックは第一キックと第二キックがあるのを知っていますか?
手が前に出たときにうつ第一キックは弱く、呼吸をするときにうつ第二キックを強くうたなければ体は沈んでしまいます。
ですから、まずグライドキックのドルフィンキックでキックの強弱をつける練習をしていきましょう。
ドルフィンキックの強弱は頭のなかで「トーン、トン、トーン、トン」とリズムをつけながら泳ぐことで、上手く練習することができます。
息継ぎは平泳のかきでするか、我慢をして苦しくなったら一度立って、また泳ぐを繰り返していきましょう。
Q.ドルフィンキックの仕方を教えて下さい!上手く進みません。
A.足の甲と裏で水を感じられるようにキックをしてみてください。その際に腰の動きが足先まで伝わるように気をつけて下さい。
引用:Mizuno
正しい姿勢でグライドキックを泳ぎたい方は「クロールのグライドキック4つのコツ|正しい姿勢で息継ぎをするために」こちらの記事を読んでほしいです。
バタフライのドリル練習法②片手バタフライ(横向き呼吸)で呼吸のタイミングを掴む
バタフライの呼吸を前向き呼吸でやろうとすると呼吸のタイミングが分からず、上手く呼吸をすることができないのではないでしょうか。
片手バタフライをクロールと同じ横向き呼吸ですることで、呼吸のタイミングを掴むことができます。
呼吸をするタイミングは第二キックのときになるので、第二キックをうつと同時に横向きで呼吸をするようにしていきましょう。
片手バタフライをやるときは『行きの25mは右手、帰りの25mは左手』若しくは12,5mずつ右手と左手に分けて練習してください。
バタフライのドリル練習法③バタフライの手にクロールのキック(バタ足)をすることで泳ぐポジションを高く保つ
バタフライの手にクロールのキック(バタ足)をすることで、上半身に負荷がかかりバタフライで呼吸をしたときの姿勢を保てるようになります。
呼吸をしたときの姿勢を保てるようになることで、25mを泳ぎきる泳力をつけることができるのです。
25mバタフライを完泳することができないのであれば、バタフライの手にクロールのキックをするドリルをして泳力を向上させていきましょう。
このドリルをするときは、完泳するまでキックはうち続け、手は出来るだけ速くかくようにしてください。ハードな練習になるので、自身の体調にあわせて取り入れるようにしていきましょう。
バタフライのドリル練習法④右片手2回、左片手2回、両手2回のバタフライで泳ぐリズムを掴む
バタフライの呼吸ができるようになったら、右片手2回、左片手2回、両手2回のバタフライの練習をキックのリズムを崩さないことを意識して練習してみてください。
キックのリズムを崩さないということは、右手でも左手でも、そして両手であっても第二キックで呼吸をするということです。
手を書き始めるタイミングは、グライドキックの姿勢で手と手が重なりあったらかくようにしてくださいね。
バタフライのドリル練習法⑤4キック1ストロークで前向き呼吸をするコツを掴む
バタフライを4キック1ストロークで泳ぐときは、第一キックは弱く、第二キックは強くうつことを意識してリズムを崩さず泳ぐようにしていきましょう。
2キック1ストロークで泳ぐバタフライより、4キック1ストロークで泳ぐバタフライの方が手と呼吸をするタイミングを合わせやすいので、前を向きながら呼吸をしやすいです。
バタフライで前向き呼吸の練習をしたい方は、このドリルを練習してみてください。
キックの強弱と呼吸のタイミングを掴めて、初めて前向き呼吸ができるようになります。前向き呼吸ができないのであれば、まずはキックの強弱、若しくは呼吸のタイミングを掴めているか確認するようにしてください。
子どもにおすすめなバタフライのドリルメニューは『片手バタフライ』である理由
親が子どもとバタフライのドリルを練習するなら、呼吸のタイミングを掴むためにも横向き呼吸で『片手バタフライ』をすることをおすすめします。
片手バラフライで呼吸のタイミングを掴んでから、前向き呼吸のバタフライをすることで呼吸の練習をスムーズに行うことができますからね。
子どもへのバタフライの教え方については下記の記事に、指導するときの4つのコツと手と足のタイミングを合わせるための練習法が書いてあるので、是非参考にしてほしいです。
参考記事【子供へのバタフライの教え方】手やキックのコツを覚えるための4つの練習法
バタフライを泳げるようになるためにドリルの練習をして泳ぐコツを掴もう
「バタフライの練習をしたいけど、何をどう練習したら良いか分からない」
水泳のインストラクターをしているとこのような質問を受けることがあります。
結論から言うと、水泳初心者がバタフライを泳げるようになるためには、ドリル練習を取り入れて、
- 呼吸のタイミング
- ドルフィンキックの強弱
- 両手で水をかく感覚
これらを段階的に習得することをおすすめします。
水泳初心者にまずやってほしいドリル練習については、
- グライドキックの姿勢でドルフィンキック
- 片手バタフライ(横向き呼吸)
この2つになりますので、まずはドルフィンキックを通じてキックの強弱、片手バタフライを通じて呼吸のタイミングを掴んでみてください。
水泳の練習は週に1回より2回、2回より3回と継続することが大切です。 バタフライの練習は腰に負担がかかるので継続して練習をするためにも、あまり無理をしないようにしてくださいね。 ドリル練習を継続して、バタフライを泳げるようにしていきましょう!
おわりに:水泳で25mバタフライを泳げるようになるために
水泳初心者でもできるバタフライのドリル練習は、
- グライドキックの姿勢でドルフィンキック
- 片手バタフライ
- キックはバタ足で手はバタフライ
- 片手と両手を交互にバタフライを泳ぐ
- 4キック1ストロークで泳ぐ
これら5つになります。
バタフライを泳げるようになれば、四泳法(バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、クロール)をすべて習得したことになるのではないでしょうか。
あなたがもし水泳の大会に出場しているのであれば、すべての泳ぎで大会にエントリーすることができますしリレーのメンバーとして選ばれる可能性も広がります。
是非すべての泳法を習得して「今までよく頑張ったな」と練習してきた想い出に浸るためにも、ドリル練習を通じてバタフライを習得していきましょう!