子どもがスイミングに行きたがらない場合どうするべきか
幼稚園や保育園に入園前の3歳、4歳、そして入園してからの5歳の子どもがスイミングにいきたがらない場合、親としてスイミングを、
- 無理してでも続けるべきか
- それとも辞めるべきか
迷うのではないでしょうか。
この記事では、私がスイミングのインストラクターをしていくなかで、実際に遭遇した事例を年齢ごとにご紹介していきます。
他の親御さんがどのように子どもと向き合ったのか、是非参考にしてみてください。
子どもがスイミングに行きたがらないときに出来る対策
子どもはスイミングが好きであれば、「今日はプールに行きたいくない」という状態になることはありません。
つまり、子どもがスイミングを嫌がる原因を取り除くことができれば、スイミングを続けさせることができます。
子どもによってスイミングを嫌がる原因は違いますが、概ね、
- とにかく理由が分からない
- 水が怖い
- 進級テストに合格して、違うクラスになる
これらのケースが多いです。
とにかく理由が分からない!3歳、4歳の子どもがスイミングに行きたがらないときの対策
3歳〜4歳くらいの子どもは、お母さんが「今日プール行くよ」と促しても、「今日は行きたくない。」と態度で表現することがあるのではないでしょうか。
実際にスイミングのインストラクターをしていると、「子どもがスイミングに行きたがならいんですが・・・」といった相談を受けることがあります。
わたしの経験からすると、この時期の子どもはスイミングに連れていくまでが大変で、プールのなかに入りさえすれば楽しく遊び始めます。
だからこそ、子どもをスイミングスクールまで連れていくのが、そこまで手間ではなければ頑張ってスイミングを続けて欲しいです。
しかし親御さんからしてみれば、子どもがスイミングの日になる度に愚図るのは辛いものがありますよね。
特に3歳〜4歳の子どもは、自分が言いたい事を上手く言葉で表現することができません。
上手く表現できないからこそ、スイミングに行きたいくない原因が分からず、親御さんもイライラしてしまいます。
このような場合は、思い切って退会するのもありなのではないでしょうか。
退会しても、子どもがスイミングに行きたくない理由を話せる年齢になったら、また通わせることができます。スイミングが原因で、ママさんが精神的に疲れないようご自身の配慮も考えてみて下さい。
水が怖い!5歳の子どもがスイミングに行きたがらないときの対策
5歳くらいになり、自分がスイミングに行きたくない理由を話せるようになると、
- 水が怖いから嫌だ
- 鼻に水が入るのが嫌だ
- 目に水が入るのが嫌だ
これらを理由に、スイミングに行きたくないと言い始める子どもがいます。
このような場合は、まずスイミングのコーチに「子どもは◯◯が怖い(嫌)みたいなので、よろしくお願いします」と話をしてみて欲しいです。
コーチに話をすることで、
この子は◯◯が怖いのか!◯◯の練習の時は、よく見てあげよう。
このように、子どもが水を怖がっている理由に気づくことができます。
子どもが水を怖がっている理由に気づくことで、練習中の対応も変わりますので「こんなことでも大丈夫かな?」と思わず、まずは相談してみてください。
進級テストに合格して、違うクラスに変わった小学生の子どもがスイミングに行きたがらないときの対策
小学生の子どもがスイミングに行きたがらない事例で良くあるのは、進級テストに合格してクラスが変わることで辞めたくなるというケースがあります。
その理由としては、進級テストに合格して、
- いままで仲良かった友達と離れるのが嫌だ
- コーチが変わって、合わない
これらが多いです。
このような場合は、子どもにスイミングを辞めた場合のメリット・デメリットを考えさせてみてください。
子どもにスイミングを辞めるメリット、デメリットを考えさえたい方は「スイミングは四泳法を習得したら辞めどき?辞めるメリット・デメリットとは」こちらの記事を是非参考にしてください。
子どもがスイミングに行きたがらない場合、続けさせるべきか、辞めさるべきか
3歳〜14歳くらいの子どもにはゴールデンエイジ期という、最も神経系が発達する時期があるのを知っていますか?
この時期にスポーツをしておくことで、子どもは、
- 運動神経を成長させることができる
- 見本となる動きを見ただけで、すぐにできるようになる
- 今まで出来なかったことが、突然できるようになる
いわゆるスポーツのセンス、技術を磨くことができます。
短期間でさまざまな運動が身につくこの時期、多様な運動を行うことで運動神経の発達を促していくことができると言われています。
ただし、「即座の習得」は誰もが得られるわけではないそう。
9歳までの間に、走ったり、跳んだり、投げたり、打ったり、蹴ったり…いろいろな体の動かし方を身につけておかないと、ゴールデンエイジに力は発揮できないようですよ。
ゴールデンエイジで力を発揮できるよう、幼少時から動くことを子どもにすすめたいですね。
引用:Benesse
ゴールデンエイジ期とスキャモンの発育曲線については「子供のスイミングの辞めどきはいつ?運動神経の発達に影響はあるのか」こちらの記事に書いてあるので、ぜひ読んでみて欲しいです。
おわりに:子どもが習い事を楽しむために
子どもがスイミングに行きたがらない場合の対策として、
- コーチに相談する
- スイミングを退会する
- 退会して、また通わせる
- 子どもに続けるか、辞めるか考えさせる
これらを挙げることができます。
子どもの頃、スイミングを続けることでスポーツをしながらゴールデンエイジ期を過ごすことができます。
ゴールデンエイジ期にスイミングを習わせておくことで、この先スイミングを辞めたとしてもスイミングで得た経験は、他のスポーツでも無駄にはなりません。
子どもがスポーツを頑張っている姿を見ると、ほんとうに感動します。
わたしの親は、わたしが県大会の決勝の舞台で泳ぎ、関東大会に出場を決めた際「ほんとうに感動した」と言ってくれました。
是非この感動を味わうために子どもがスイミングを辞めたとしても、ぜひ他に興味をもったスポーツ、習い事をやらせてみてください。