水泳でタイムが伸び悩んでいるときモチベーションを維持するために
今まで練習すればベストタイムを更新できていたのに急にタイムが伸びなくなると「どんなに練習しても無駄なのか」とモチベーションを維持することが大変になるのではないでしょうか。
わたしも水泳選手のころ、急にタイムが伸びなくなりスランプに陥ったことがあるので競泳に対するモチベーションを維持する大変さが分かります。
この記事では、わたしが選手コースで練習していくなかで『スランプに陥ったときに実践したこと』を書いていきます。
スランプに陥ったときに実践したことを行い水泳に対するモチベーションを上げることができたので、同じようにスランプに陥っている方は是非実践してみてください。
A.記録がなかなか伸びないなかで、モチベーションの作り方と身体作りについて教えて下さい。
Q.こんにちは。ミズノチームの池田麻未です。新しい練習方法を取り入れて、その結果がどうなるのか変化を楽しんでモチベーションをつくるのがいいと思います。筋力トレーニングだけでなく、ストレッチを取り入れた身体作りも重要だと思います。
出典:ミズノ
水泳でタイムが伸び悩んでいるときに実践したい4つのこと
水泳でタイムが伸び悩んだときに実践したいことは、
- 練習日記を書く
- 体幹を鍛える
- 練習中に呼吸制限を取り入れる
- トップスイマーの動画を見る
この4つになります。
「何だ、今すぐスランプから脱出できる方法ではないのか」
このように思われる方もいるかもしれませんが、タイムが伸び悩んでいるとき直ぐにスランプを脱出できれば誰も苦労はしませんよね。
スランプを1日でも速く脱出するためには、辛くても練習を続けるしかありません。
練習を続け『タイムの壁』を越えるためにも、水泳に対するモチベーションを維持していきましょう。
水泳のスランプを脱出するために①水泳で練習したことを『練習日記』に書く
あなたは練習日記を書いていますか?
練習日記を書くことで、じぶんが練習しているときに考えていたこと、次回の練習で活かしたいこと、反省点を客観的に振り返ることができます。
練習日記の書き方が分からないのであれば、
- 練習メニュー(距離、本数、サークル)
- 1日で泳いだ距離
- 練習していて思ったこと、コーチから言われたこと、反省点
これらをA4ノートに書いてみてください。
書くときのポイントは練習メニューや1日に泳いが距離は、大雑把でも構いませんが『練習で思ったこと、コーチから言われたこと、反省点』については、自分の考えをしっかり書くことです。
自分の考えをしっかり書いて、次回の練習で活かしていきましょう!
水泳のスランプを脱出するために②筋力トレーニングで体幹を鍛える
わたしは水泳のスランプを脱出するために『体幹トレーニング』を取り入れました。
体幹トレーニングは、腕立て伏せいの姿勢で肘をつき体と地面を平行にして、
- 前を向いて60秒
- 右肘をついて体を横に向けて60秒
- 左肘をついて体を横に向けて60秒
これらになります。
水泳のタイムが伸び悩んでいるときは、新しい刺激を取り入れるためにも体幹トレーニングを実践してみてください。
体幹が鍛えられると泳いでいるときのバランスがよくなり、楽に長く泳げるようになりますからね。
水泳のスランプを脱出するために③練習で『呼吸制限』を取り入れてみる
プル(キックを打たないで腕の力だけで泳ぐ)をつけて練習をするとき、5回に1回呼吸で練習をするようにしてみてください。
5回に1回呼吸で練習することで、心肺機能が強くなり、後半に失速しないスタミナをつけることができます。
はじめは苦しいですが、1日1日と練習をしていくうちに体が慣れます。
体が慣れてくると、いつもと同じメニューでも楽に泳げるようになるので、その感覚をつかむまで継続していきましょう。
プルではなくスイムで呼吸制限しようとしても、キツすぎて継続することが難しいです。継続するためにも、プルの練習のときに呼吸制限を取り入れてみてください。
水泳のスランプを脱出するために④水泳選手(トップスイマー)の動画をみて『ベストタイムを更新』している自分をイメージする
毎日トップスイマーの動画(自分の得意種目の選手)をみながら「この選手みたく泳げるようになる」とイメージすると、練習に対するモチベーションに良い影響を与えることができます。
練習に対するモチベーションが上がるだけでなく、トップスイマーの動画を何度もみることで『泳ぎに対する気づき』を得ることができるので、自分の泳ぎに反映してみてください。
自分の泳ぎに反映するだけでなく、コーチに「◯◯選手の動画をみていたら△△だったんですけど、どう思いますか?」と質問することで、泳ぎに対するアドバイスをもらうこともできるので、是非動画をみてみていきましょう。
子どもの水泳のタイムが伸び悩んだとき続けるべきか辞めるべきか
子どもには、水泳のタイムが伸びる時期と伸び悩む時期が必ずあります。
特に育成や選手コースに上がったばかりのころタイムは伸やすいですが、一定の水準になるとタイムが伸びにくくなります。
よく言われるのが0秒台(30秒、40秒、50秒がきれない)の壁と5秒台の壁(35秒、45秒がきれない)です。
親はタイムが伸びないと「ここらで潮時かな」と思うかもしれませんが、辞める前に子どもに水泳を続けたいかどうか確認するようにしてみてください。
子どもが水泳を続けたいのであれば、タイムトライアルに来るまで積み重ねてきた努力を尊重して、是非水泳を続けさせて欲しいです。
子どものタイムが伸びないときは「子どもの水泳のタイムが伸びないとき意識して欲しい4つのこと」こちらの記事を読んでみてください。
水泳でタイムが伸び悩んでいるときは新しいことに挑戦しよう
水泳でタイムが伸び悩んでいるときは、新しいことを取り入れたことがきっかけとなり『スランプから脱出』できる場合があります。
わたしは選手コースでスランプに陥ったとき、まず練習日記をつけることにしました。
練習日記をつけることで自分を客観視し、これまでと違った視点で自分と向き合うようにしたのです。
水泳選手としてスランプに陥ったとき、周りから「あーだ、こーだ」と言われることがあると思いますが、自分が納得した方法を取り入れて継続するようにしてみてください。
一番やってはいけないことは、周りの意見に流され『自分のやり方』を見失うことです。
自分のやり方を見失いスランプを長引かせないためにも、まずは練習日記でも体幹トレーニングでもいいので「これやってみたい!」と思ったことをやり始めていきましょう!
おわりに:スランプを脱出して水泳を楽しもう
水泳でタイムが伸び悩んでいるときは、
- 練習日記を書く
- 体幹を鍛える
- 練習中に呼吸制限を取り入れる
- トップスイマーの動画を見る
これらを参考に、どれか一つはじめてみてください
スランプに陥った水泳選手は、自分自身で壁を乗り越えていくしかありません。
タイムが伸びない時期にやる練習ほど辛いものはないです。
しかしスランプから抜け出すことができれば、またタイムは伸び始めていきますので、新しいことに挑戦してスランプから抜け出していきましょう!