バタフライの息継ぎのコツを掴むために
バタフライの息継ぎができない苦しい原因は主に、呼吸のタイミングが合わずに体が沈んでしまうことにあります。
呼吸のタイミングを合わせて体を浮かすためには、目線やあごの向き、そして苦しくならないためにも口呼吸ではなく鼻呼吸をしなければなりません。
目線やあごの向き、鼻呼吸をできるようになるためにも、まずは息継ぎの基本的な練習を押さえることが大切です。
この記事では水泳初心者から子供が、バタフライの息継ぎをできるようになるためにも、
- バタフライの息継ぎの基本的な練習
- 息継ぎをしたときに体の軸をぶらさないコツ
- 動画で学ぶ!息継ぎのコツ
- 息継ぎとタイムの遅速
- 息継ぎが上手くできないときの練習方法6つのコツ
- バタフライの息継ぎの教え方
これらをご紹介するので、バタフライの息継ぎと泳ぎ方を取得するために是非参考にしてください。
バタフライの息継ぎのコツと姿勢が崩れないための練習方法
バタフライの息継ぎの基本的な練習方法
- 横向き呼吸で片手バタフライ
- 前向き呼吸でバタフライ
- 12,5mバタフライ
- 25mバタフライ
バタフライ息継ぎの姿勢がくずれないための練習方法とコツ①横向き呼吸で片手バタフライ
バラフライの息継ぎを習得するためには、まず前向き呼吸ではなく横向き呼吸で片手バタフライの練習していきましょう。
いくらバタフライを泳ぎたいと思っても、いきなり前向き呼吸で練習してしまっては、身体が沈んでしまい呼吸をすることはできません。
身体が沈んでしまうと、第二キックと呼吸のタイミングを合わせることができないので、まずは横向き呼吸で片手バタフライの練習をしてみてください。
バタフライ息継ぎの姿勢がくずれないための練習方法とコツ②前向き呼吸でバタフライ
片手バタフライで横向き呼吸をする感覚が掴めたら、次は前向き呼吸で練習していきましょう。
横向き呼吸のバタフライはできるのに、前向き呼吸のバタフライになると泳げなくなる場合は 『第二キックをうったときに呼吸をするタイミング』を掴むことができてないと言えるので、まずは横向き呼吸でタイミングを習得するようにしてください。
また腕をかくとき後ろまでかきすぎると、長い距離をかけて前に戻さなければならならず体が沈んでしまいますので、おへその横あたりから抜くようにしていきましょう。
バタフライ息継ぎの姿勢がくずれないための練習方法とコツ③バタフライで12,5m泳ぐ
12,5mのバタフライを正しい姿勢で泳ぐことができなければ、25mを完泳することはできません。
正しい姿勢とは、
- ストリームラインができている
- 息継ぎをしても泳ぎが崩れない
- 第二キックと呼吸のタイミングが合っている
この3つになるので、まずは12,5mを正しい姿勢で完泳できるようにしていきましょう。
バタフライ息継ぎの基本的な練習方法とコツ④バタフライで25m泳ぐ
25mバタフライを泳ぐときのポイントは、正しい姿勢で泳ぎを崩すことなく完泳できるか否かになります。
正しい姿勢で泳げない場合は、まずは12,5mからバタフライを泳げるように練習していきましょう。
その理由は25mバタフライを泳げるようになっても、ストリームラインが崩れていたり、呼吸をするたびにリズムがくずれたら長く泳ぎ続けることができないからになります。
バタフライの息継ぎをしたとき体の軸とタイミングをぶれないようにするコツ
バタフライの息継ぎの基本的な練習方法は分かったんだけど、呼吸をしたときに体の軸とタイミングをぶらさないようようにするためには、どうすればいいの?
うん、呼吸をしたときに体の軸をブラさないコツは、
- 目線:斜め下に向ける
- あご:ひきすぎない
- キック:第二キックと呼吸のタイミングを合わせる
この3点を意識して練習してみてね!
動画で学ぶ!バタフライの息継ぎのコツ
バタフライの息継ぎの練習をするとき、頭のなかでお手本になる泳ぎをイメージできているか否かで同じ練習をしてても差がつきます。
これは、わたしが水泳選手時代に痛感したことになるので、バタフライの息継ぎの練習をするのであれば、是非一度動画を見てみてください。
Speedoのムービーでは、落ち着いて効率的な息継ぎをするために、バタフライの呼吸の仕方について説明しています。
どのタイミングで、どのように息継ぎをすると良いか、コーチのアドバイスを元に解説します。
バタフライの息継ぎの回数(頻度)は2回に1回、毎回、なしどれがいいのか
バタフライの息継ぎの基本的な練習は分かったんだけど、呼吸の頻度は何回に1回がいいの?
できれば、その理由も知りたいんだけど・・・
うん、バタフライの呼吸の頻度について何回に1回がいいのか若しくは、呼吸をしないほうがいいのか説明して行くね。
バタフライの息継ぎの回数①2回に1回
バタフライの息継ぎを2回に1回するのは主に、試合で短距離(50m &100m)を泳ぐ選手です。
2回に1回呼吸はオリンピック選手の泳ぎを見てもわかるとおり、短距離を泳ぐなら最も基本的な呼吸になります。
バタフライの息継ぎの回数②毎回
バタフライの息継ぎを毎回するのは主に、試合で100m &200mを泳ぐ選手です。
毎回呼吸をするときは、泳ぎのリズムが崩れないように手と足のリズムをしっかり意識していきましょう。
バタフライの息継ぎの回数③なし
バタフライの息継ぎの回数を『なし』にするのは25m以外にありえません。
息継ぎの回数は水の抵抗を少なくするためにも、少ない方がいいです。
ただバタフライは、呼吸をしないと泳ぎのリズムをとりずらくなるデメリットがあるので、無理して0回にするなら泳ぎのリズムを取りやすい2回に1回呼吸をしていきましょう。
バタフライの息継ぎの回数とタイムの遅速について【水泳(スイミング)選手時代の体験談】
バタフライの息継ぎとタイムの遅速について
- 25m を速く泳ぐときの息継ぎの回数
- 50m &100mを速く泳ぐときの息継ぎの回数
- 長距離(200m以上)を泳ぐときの息継ぎの回数
25mバタフライを速く泳ぐときの息継ぎの回数
25mバタフライを早く泳ぎたいのであれば、呼吸なし若しくは2回に1回にしていきましょう。
また2回に1回にする場合でも、ラスト5mでするなら呼吸なしで泳ぎきる(ここで呼吸するか否かでタイムが0,1秒変わると思って!!すべての距離で共通)ことをおすすめします。
50m&100mバタフライを速く泳ぐときの息継ぎの回数
50m &100mバタフライを速く泳ぎたいのであれば、主に2回に1回をおすすめしますが苦しくてスピードが落ちるくらいなら毎回呼吸してください。
ただしラスト5mでは、ベストタイムを更新するためにも絶対に呼吸しないようにしてほしいです。
長距離(200m以上)でバタフライを泳ぐときの息継ぎの回数
200m以上のバタフライを速く泳ぎたいのであれば、毎回呼吸していきましょう。
参考までに、私は大会では毎回呼吸でリズムを崩さずに泳いでいました。
バタフライの息継ぎの回数は減らしたほうが速く泳げるのは短距離までになります。
また大会で初めて200mに出場するときは、泳ぎきれるかが怖くて、とても2回に1回呼吸では挑めませんよ・・・
バタフライのタイムについては下記の記事に各年代の記録が乗っているので、是非確認して『じぶんのレベル』を知ってみてください!
バタフライの息継ぎがうまくできないときの練習方法5つのコツ(アドバイス)
バタフライの息継ぎのコツ
- 目線
- 口に水が入る
- 頭の位置
- あご
- 顔を上げるタイミング
バタフライ息継ぎのコツ①目線(顔の向き)は前ではなく斜め下
バタフライの息継ぎをするとき目線の位置は、
- 息をしたとき斜め後ろ下方向を見る
- 頭が水面からやや出るイメージ
これらを意識してみてください。
バタフライ息継ぎのコツ②水が口に入り苦しいならボビングで鼻呼吸に改善
バタフライの息継ぎで水が口に入る主な原因は、口呼吸になっているからです。
口呼吸を鼻呼吸にするには、ボビングの練習で、
- 水中に入っているときは鼻から『ンー』と息を吐く
- 水中から顔を上げたら『パッ』と言う
これらの練習をすることで、息を吐くときに口からではなく、鼻から出すようにでき息が苦しいのを改善することができます。
息つぎのコツは、水中で息を吐くこと。
意外と多いのが水中で息を止めてしまう人。
これでは顔を上げたときに、十分に息を吸うことができず、次第に苦しくなっていき、長い距離を泳げません。
水中で鼻から「ンー」と長く吐き、顔を上げたら「パッ」と口を開けて、息を吸いましょう。
バタフライ息継ぎのコツ③頭(顔)の位置が上がる若しくは足腰が沈むのを克服するならグライドキック
バタフライの息継ぎで頭の位置が上下してしまう主な原因は、ストリームライン(蹴伸びの姿勢)ができてないからです。
ストリームラインはグライドキックができるようになることで、改善することができますので、
- スタートするときに姿勢を作る
- グライドキックをしているとき、目線は真下をみる
- 第一キックと第二キックで強弱をつける
この3つを意識して、練習していきましょう。
バタフライ息継ぎのコツ④あごは引きすぎない
バタフライの息継ぎをするとき、あごを引きすぎてしまっては下半身が沈んでしまいます。
下半身が沈まないためにも、あごは引きすぎず、息をしたとき斜め下方向をみるようにしていきましょう。
バタフライ息継ぎのコツ⑤顔を上げるタイミング
バタフライの息継ぎで顔を上げるタイミングは、第二キックのタイミングに合わせることのみを意識するのがコツです。
また水中にでた手を戻すと同時に頭を入れるのもポイントになります。
【バタフライ息継ぎの教え方】子供(幼児や幼稚園児)や水泳初心者に指導(補助)するときの練習メニュー
子どもにバタフライの息継ぎを指導するときのポイントは、
- 息継ぎのコツを掴むために片手バタフライ(横向き呼吸)で練習
- ビート板を使ってキックの練習
- 腕を回すコツを掴むために片手バタフライ(前向き呼吸)で練習
- 4キック1ストロークでバタフライのドリル練習
これら4つを練習することです。
ですから親子で練習するときは他の事は考えず、この練習メニューに集中してみてください。
バタフライの教え方については上記4点の詳細を含め、下記の記事に親が子どもに指導するポイントが書いてあるので是非併せて読んでほしいです。
バタフライの息継ぎを含めたドリル練習方法
バタフライの息継ぎは泳ぎの一部を重点的に練習するドリル練習をすることも効果的になり、その種類は、
- クロールのキックで腕はバタフライ(腕の力を強くする)
- 片手バタフライで呼吸は前向き(水をキャッチする感覚を掴む)
- 片手バタフライで呼吸は横向き
- 横向きでドルフィンキック
- 2回キックして1回手をかく(体のうねりを意識)
- 4回キックして1回れをかく
- 顔を上げてバタフライ(キックを強くうち、ストロークを速くする)
これらになります。
またバタフライ以外の四泳法のドリル練習については『【水泳のドリル練習メニュー】四泳法の具体例26選!選手時代の体験談』こちらの記事に、水泳選手時代の体験談と共にまとめてあるので是非参考にしてください!
大会におけるバタフライの息継ぎのルールについて
大会でバタフライの息継ぎを1ストローク若しくは2ストロークごとに呼吸をしなくても、失格になることはありません。
結論からいうと、バタフライは息継ぎをしないで何ストローク泳いでも大丈夫なので、呼吸の回数をきにすることなく『自分のリズム』で泳いでいきましょう。
おわりに:バタフライの息継ぎまとめ
最後にバタフライの息継ぎについてまとめると、
- 横向き呼吸で片手バタフライ
- 前向き呼吸でバタフライ
- 12,5mバタフライ
- 25mバタフライ
これら段階的に練習するのがコツになります。
またバタフライの息継ぎを練習するときは、
- 目線:斜め下に向ける
- あご:ひきすぎない
- キック:第二キックと呼吸のタイミングを合わせる
最低でもこの3点を意識して、なるべく水の抵抗を少なくできるよう体の軸をぶらさない練習していきましょう!
バタフライの息継ぎができるようになれば、次はバタフライを泳ぐ際のすべてのポイントを含め、長く泳ぐ&速く泳ぐコツを知ってみてください。
長く泳ぐ、速く泳ぐコツを知ることで、より水泳の楽しさが広がりますからね。