水泳の試合前は『テーパー(調整メニュー)』で練習しよう
水泳の試合当日にベストパフォーマンスを出すために、テーパーは欠かせません。
テーパーとはテーパリングの略で『大会前に練習量を減らし、大会当日に向けて調整すること』になります。
大会当日にベストタイムを更新するためには、いつも通りの練習ではなく調整することが必要になるのです。
この記事を最後まで読むことで、
- テーパーを行うときのコツ
- 大会当日のアップ方法
- 大会当日と試合前の食事
これらが分かりますので、是非参考にしてください。
持久系競技のパフォーマンスを高める手法とし て、競技前に一時的にトレーニング量を減少させる“テーパリング”が実施されている
水泳の試合前にテーパー(調整メニュ)で練習するときの3つのコツ
水泳の試合前に調整を行うときのコツは、
- 試合当日の1週間前から行う
- 試合3日前までは練習強度を変えない
- 試合前日は水の感覚を掴むのみ
この3つになり、これらのコツは『私が水泳選手時代に実践していた方法』になります。
結論からいうと水泳の調整方法は個人差がありますので「水泳の経験を通じて自分自身のベストな調整方法」を探すことができれば、それが一番良いです。
しかし、自分自身のベストな調整方法を見つけるの難しいので、まずは以下の方法を試してみてください。
水泳のテーパー方法①試合当日の1週間前から行う
水泳の調整は試合当日の1週間前から、泳ぐ距離を減らす(普段の80%前後)ことから始めます。
具体的には普段4000m泳いでいるのであれば泳ぐ距離を3000m前後にして、
- アップ
- キック
- プル
- メイン
- ダウン
これらをバランスよく取り入れてみてください。
メインメニューに関しては、重力系より飛び込みをしてのスプリント系(サークルを長く取り、泳ぐ距離を短くする)が良いでしょう。
その理由はスプリント系の練習をすることで、大会を意識して1本1本集中して泳ぐことができるからになります。
スプリント系のメニューに関しては、下記の記事に『メニューのサンプルや選手時代の体験談』が書いてあるので読んでみてください。
参考記事【水泳練習メニュースプリント編】サンプルメニューと選手時代の体験談
水泳のテーパー方法②試合3日前までは泳ぐ距離を減らしても練習強度を変えない
水泳で調整すると聞くと、練習強度を落とすのかと思う方もいますが、試合3日前までは泳ぐ距離は減らしても練習強度は変えません。
練習強度を変えないというのは、メインメニューをいつも通りの強度で行うということです。
その理由は調整だからといって、試合の1週間前から泳ぐ強度を落としていたら泳力が落ちてしまいますし、何より選手自身「こんなに楽な練習をしていて大丈夫なの」と思ってしまいメンタルに悪影響を与えてしまうからになります。
水泳のテーパー方法③試合前日は水の感覚を掴み、夜寝る前に『大会で泳いでいる姿』をイメージする
試合前日はハードな練習はせずに、水の感覚を掴む練習をしていきましょう。
具体的にはドリル練習をして泳ぎの一部に意識を集中させながら、スイムのフォームを確認してみてください。
ドリル練習については下記の記事に『四泳法のドリルの具体例』が書いてありますので、是非参考にしてくださいね。
参考記事【水泳のドリル練習メニュー】四泳法の具体例26選!選手時代の体験談
水泳大会当日!アップをするときに確認したい3つのこと
水泳の大会当日のアップでは、
- 試合会場の水の感覚
- 25mをいつも通りのかき数で泳げているか
- 飛び込み台の感触
これらを確認していきましょう。
特に大会のアップでは、飛び込みをして泳ぐ機会があるので、そこで必ず飛び込み台の感触を確かめるようにしてください。
飛び込み台の感触が練習しているスイミングスクールの感触と違う場合がありますからね。
泳ぎの強度は体が疲れない程度に泳ぐようにしていきましょう。 飛び込みをしたからといっても、全力で泳ぐ必要はありません。 12,5mくらいまで強度をあげて泳ぎ、あとはゆっくり泳いでみてください。
水泳の大会当日と試合前の食事は『炭水化物』を中心に摂ろう
水泳大会当日にベストコンディションで臨むためにも、
- 大会当日はオニギリやカロリーメイトなどの軽食
- 大会前日はパスタ
このように炭水化物を中心にとるようにしていきましょう。
食事はトレーニングと同じくらい大切です。食事が偏るとトレーニングの結果も出ませんし、試合でも力が十分出せません。
引用:味トレONLINE
水泳の大会本番にベストパフォーマンスをだすために『テーパー(調整メニュー)』を取り入れよう
水泳の大会当日にベストパフォーマンスをだすためには、
- 試合当日の1週間前から行う
- 試合3日前までは練習強度を変えない
- 試合前日は水の感覚を掴むのみ
これらのポイントを押さえて調整メニューを作成していきましょう。
ただし水泳選手時代だったころ、試合前日は必ず休む選手がいたように調整方法は選手によって違います。
まずは大会当日にベストパフォーマンスをだすために調整メニューを取り入れ、そこから思考錯誤して自分にあった調整方法を確立してみてください。
おわりに;水泳の大会本番にベストタイムを出すために
水泳大会本番にベストタイムを出すためには、調整メニューを取り入れる以外にも、
- 大会当日のアップ方法
- 大会当日と試合前の食事
これらベストパフォーマンスをだせる準備をすることが大切になります。
ベストパフォーマンスをだせる準備ができれば、あとは『いつも通りの自分』で泳ぎ100%の力を出し切るだけです。
100%の力を出し切り悔いのない大会結果にするためにも、調整メニューを実践していきましょう!