日本の海の危険生物は6種類に分類できる
日本の海に潜む危険生物は、刺胞生物(クラゲ)、軟体動物(ヒョウモンダコ)、魚類(サメ)、棘皮動物(オニヒトデ)、環境動物(ウミケムシ)、爬虫類(ウミヘビ類)の6種類に分けることができます。
この記事では、これら6種類のなかでも特に危険な海の生き物をランキング形式で紹介するとともに、被害にあったときの症状や応急手当てのやり方をご紹介していきます。
いくら危険生物を知っても、応急手当てのやり方まで知らなければ意味がありませんので必ず確認するようにしてほしいです。
また危険な海の生き物をランキング形式で紹介するだけでなく、
- 観光名所(沖縄、石垣島、ハワイ、グアム)に行くなら覚えておきたい危険性物
- 夏レジャー(海水浴、海釣り、ダイビング)をするなら覚えておきたい危険性物
これらを厳選して紹介するので、2018年の夏を怪我なく終えるためにも是非参考にしてください。
日本の海に潜む超危険生物ランキング2018!毒やトゲに刺される被害にあったときの症状と応急手当法
日本の海に潜む超危険生物、
- ハブクラゲ
- ヒョウモンダコ
- アンボイナ
- ウミヘビ
- ガンガゼ
- ハオコゼ
- ウツボ
- ミノカサゴ
- ゴンズイ
- アカエイ
- オニヒトデ
- サメ
これらの特徴と、被害に遭ったときの症状・応急処置法をご紹介していきます
第1位ハブクラゲ
出典:http://www.y-mainichi.co.jp/news/27943
ハブクラゲは沖縄県にのみ生息し夏場に出現します。
大きさは10センチ前後で、立方形の傘の4隅から数本ずつ1メートルくらいの触手があるのが特徴です。
刺されると焼け付くような痛みを感じ、刺された部分はミミズ腫れになり、最悪心肺停止に至る場合がある危険な生き物になります。
トゲに刺された場合は、
- すぐに海から上がり刺された部位に酢を30秒程度かけ続ける
- もし酢がなければ海水で触手を完全に洗い流す
- 触手を完全に取り除いたら痛みがなくなるまで部位を冷やす
- 医療機関へ搬送する
これらの応急手当てをしていきましょう。
第2位ヒョウモンダコ
ヒョウモンダコはインド洋から太平洋域の暖海に生息し、日本では伊豆・沖縄・宮古島・八重山諸島の岩場や珊瑚礁の海域に潜んでいます。
体調12センチメートル前後のタコで、刺激を与えると青い斑紋を浮かび上げるのが特徴です。
噛まれるとフグの毒と同じ『テトロドキトシン』と呼ばれる神経毒を持っているので、体が麻痺を起こし最悪心肺停止になることがあります。
万が一噛まれた場合は、
- 毒を絞り出す
- 噛まれたところをキツく縛る
- 医療機関へ搬送する
- 呼吸停止や心停止を起こした場合は心肺蘇生法(AED含)を実施する
これらの応急手当てをしていきましょう。
AEDは、突然の心停止を起こして倒れた人を、そこにいる人たちがその場で使って倒れた人の命を救うことができる医療機器
第3位アンボイナ
アンボイナはインドから太平洋域に広く生息し、日本では奄美・沖縄・宮古島・八重山諸島の暖流で見られます。
体調11センチメートルで、雲状の模様と細かい網目が交互にあるのが特徴です。
刺された瞬間は強い痛みを感じませんが、刺された部位に小さな穴が開き、周辺に紫斑ができます。
20分くらい経過すると自力での歩行ができなくなり、嘔吐やめまいの症状がでた後、意識不明、呼吸筋麻痺を引き起こし心肺停止状態になるのです。
心肺停止率は約20パーセント〜70パーセントと高いので、刺された場合は、
- 突き刺さった歯舌歯を抜いて、毒を絞り出す
- 受傷部位を圧迫して、安静
- ただちに医療機関へ搬送
これらの応急手当てをしていきましょう。
第4位ウミヘビ
ウミヘビは日本の南西諸島からインド洋、東南アジア、オーストラリア、フィリピン、台湾に生息しています。
体調70~150センチメートル前後で、黄色がかった青い体に黒い横縞があるのが特徴です。
ウミヘビの毒はハブの20倍の強さと言われており、噛まれると呼吸筋麻痺を引き起こします。
もし噛まれた場合は、
- 毒を絞り出す
- 噛まれたところをキツく縛る
- 医療機関へ搬送する
- 呼吸停止や心停止を起こした場合は心肺蘇生法(AED含)を実施する
これらの応急手当てをしていきましょう。
第5位ガンガゼ
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ガンガゼ
ガンガゼはインド洋から太平洋域のサンゴ礁に生息し、日本では房総半島以南に潜んでいます。
体調5~9センチメートルで20センチメートル前後の長い針を持っているのが特徴です。
刺さると鋭い痛みと、腫れを生じ、リンパ腺の腫れや筋肉麻痺を引き起こすことがあります。
トゲが刺さった場合は、
- 受傷部位に40~45度のお湯をかける
- 医療機関へ搬送し、体内に残っている棘を取り出してもらう
これらの応急手当てをしていきましょう。
第6位ハオコゼ
ハオコゼは本州中部以南の南日本に生息し、海草の生えているところに潜んでいます。
体調11センチメートルで色が綺麗なところが特徴で、一般的には海金魚、神奈川ではハオコシ、和歌山ではスナバリと呼ばれているのです。
背びれにあるトゲに刺さると、2〜3時間痛みが続いた後、赤く腫れ発熱を引き起こすことがあります。
トゲが刺さった場合は、
- 傷口を洗浄し、針があれば慎重に抜く
- 受傷部位に40~45度のお湯を60分〜90分かける
- 医療機関へ搬送する
これらの応急手当てをしていきましょう。
第7位ウツボ
ウツボは本州中部南以の太平洋沿岸に生息し、浅い海の岩陰や岩穴に潜んでいます。
体調0,8~1メートルで口は大きく目の後ろまで避け、毒はないですが歯は鋭く顎も強いのが特徴です。
噛まれると容易に外すことができず、無理に引き剥がそうとすることで、傷口が裂けてる強い痛みと出血を伴います。
万が一噛まれた場合は、
- 傷口を真水で流す
- ガーゼや清潔なタオルで圧迫止血
- 受傷部位を心臓より高く保つ
- 二次感染防止のため医療機関へ搬送
これらの応急手当てをしていきましょう。
第8位ミノカサゴ
ミノカサゴはインド洋から太平洋域に生息し、日本では北海道南以南の岩場のくぼみに潜んでいます。
体調25センチメートルくらいで背びれと胸ビレが長いのが特徴です。
背びれ・腹びれ・尻ビレにあるトゲに触れると、激しく痛み、時間が経過するにつれて受傷部位が腫れ紫色になり吐き気や関節痛の症状がでます。
トゲが刺さった場合は、
- 傷口を洗い慎重に抜く
- 受傷部位に40~45度のお湯をかける
- 医療機関へ搬送
これらの応急手当てをしていきましょう。
第9位ゴンズイ
ゴンズイは本州中部以南に生息し、海岸近くの岩や海草に潜んでいます。
ナマズに似ていて口の周りに8本のヒゲがあり、こげ茶色の体に2本の黄色い線があるのが特徴です。
背びれにあるトゲに刺さると激しい痛みを感じ、火傷のような痛みが周囲に広がり、2日間その痛みが続くことがあります。
トゲが刺さった場合は、
- 傷口から毒を絞りだす
- 受傷部位に40~45度のお湯をかける
- 医療機関へ搬送し、体内に残っている棘を取り出してもらう
これらの応急手当てをしていきましょう。
第10位アカエイ
アカエイは中部より南の日本全域に生息し、浅海からやや深いところの砂のなかに潜んでいます。
最大体調1メートルくらいで、尾部に長く鋭いノコギリ状のトゲを持っているのが特徴です。
刺さると深い傷と激しい痛みが長時間続き、傷口周辺は赤紫色に腫れ上がり気泡を生じます。
重症になると、血圧低下、呼吸障害を引き起こし、心肺停止に至る場合があるのです。
トゲが刺さった場合は、
- 棘を取り除く
- 受傷部位に40~45度のお湯を60分~90分かける
- 医療機関へ搬送
これらの応急手当てをしていきましょう。
第11位オニヒトデ
出典:http://do-butsu.com/191/.html
オニヒトデはインド洋から太平洋の亜熱帯海域に生息し、日本では本州中部以南に潜んでいます。
最大体調60センチメートルで、11本〜16本の腕を持っているのが特徴です。
刺さると直ぐに痛みが起こり、赤く腫れて痺れを生じます。
傷口は化膿しやすく、リンパが腫れ、吐き気を伴い最悪刺された部分は壊死することがあります。
万が一トゲが刺さった場合は、
- 受傷部位に40~45度のお湯をかける
- 医療機関へ搬送し、体内に残っている棘を取り出してもらう
これらの応急手当てをしていきましょう。
第12位サメ
サメに遭遇しないためには、事前に地元の観光課やダイバーから情報収集をすることが大切です。
もし、サメが潜んでいるという情報を耳にした場合は、海中で出血したら直ぐに海から上がるようにしていきましょう。
その理由はサメの嗅覚は非常に発達しているので、血の匂いで興奮してしまい襲われる危険が高くなるからになります。
【厳選】夏の観光名所(海外旅行含)に行くなら覚えておきたい海の危険生物
夏の主な観光名所である、沖縄、石垣島、そして海外旅行を楽しむ方のためにハワイとグアムに行くなら、必ず覚えておきたい海の危険性物を1匹ご紹介していきますので、絶対に覚えておいていきましょう!
夏の沖縄・石垣島に行くなら海の危険生物『ハブクラゲ』は絶対に覚えておいた方が良い理由
夏に沖縄・石垣島に観光に行くなら、猛毒を持っているハブクラゲは絶対に覚えておいてください。
その理由は、沖縄県で発生(毎年200件〜400件)している危険な海洋生物による被害の半数以上が、ハブクラゲによるものだからです。
ハブクラゲは沖縄県だけにしか生息しないので、本土ではあまり知られていないせいか被害に遭ったうちの3割~4割。
子どもが広範囲に刺された場合は、心肺停止に至ることもあるので、十分に注意していきましょう。
ハブクラゲは一年の内、6月はじめ頃から人体へ影響を及ぼす大きさに急激に成長し、この時期、海水浴、マリンレジャー等で海を利用する人へ刺症被害をもたらしています。
平成28年は、ハブクラゲ等海洋危険生物による沖縄県内の刺咬症被害254件の内、145件(約57%)がハブクラゲによるものです。
引用:http://www.city.tomigusuku.okinawa.jp/living/79/1270
ハワイに行くなら海の危険生物『サメ』に十分注意しよう
ハワイで海を楽しむなら、まず現地でサメの情報を確認するようにしてください。
その理由は日本にいても、ハワイでサメの事故があっても分からないからになります。
特にサーフィンを楽しむ方は、年に1回は海の事故が起きているので、絶対にサメの情報を確認する用にしていきましょう。
マリンスポーツが1年中可能なため,遊泳中の溺死や,サメやクラゲなどに襲われる事故は年間を通じて発生していますので,事前に最新の情報を入手するようにしてください。
引用:http://www.honolulu.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/whatsnew20170816.html
グアムのに行くなら海の危険性物『ウミヘビ』に十分注意しよう
グアムで海水浴を楽しむとき主に、スキューバーダイビングをするのではないでしょうか。
スキューバーダイビングをしていると、綺麗なウミヘビを見かけることがありますが、この生物みずから攻撃をしてこなくても、人間が近づくことで噛まれることがあるので絶対に近づかないようにしましょう。
【厳選】夏レジャーで覚えておきたい海に潜む危険性物を動画で確認
夏レジャを楽しむために海水浴、海釣り、ダイビングとケース別に覚えて起きたい危険性物を動画でご紹介していきます。
海水浴に潜む危険生物クラゲの動画
私がライフセーバーをしていた経験からすると、繁忙期(お盆)では1日1回クラゲの被害がありました。
ですから家族やデートで海を楽しむためにも、クラゲに刺された場合の応急対策は必ず確認するようにしてください。
クラゲに刺された場合の応急対策は下記の記事にまとめてあるので、是非参考にしてくださいね。
参考記事【海水浴クラゲ】危険な4種類が発生する時期はいつから?応急対策まとめ
海釣りに潜む危険生物ゴンズイの動画
海釣りで主に釣れる危険生物はゴンズイです。
ゴンズイは死んでいても毒があるので注意していきましょう。
ダイビングに潜む危険生物ウミヘビの動画
海の危険生物であるサメに出会う確率はどのくらいなのか
ところで、海の危険生物であるサメに出会う確率ってどのくらいなの?もしサメに遭遇したら、どうすればいいかしら。
日本でサメに出会う確率はほぼ無いけど、ホノルル日本国領事館によるとハワイでは1年に1回程度サメによる被害が起きているみたいだね。
もしサメに遭遇したら、サメの目上や鼻先に攻撃、若しくは大声を出すと効果があるよ。
それより遭遇しないためにも、体に怪我をしている場合や長時間サーフボードに乗って待機するのは避けるようにしていこう。
サメは血の匂いを嗅ぎつけると興奮するし、サーフボードに乗っているとエサと間違えられてしまうからね。
海水浴に行くなら子どもと海の危険生物を図鑑で研究しよう
子どもと海水浴に行くなら、図鑑で事前に危険な生き物を把握していきましょう。
いくら子どもに『海の危険性物』を言葉で説明しても、図鑑を見せるのと口頭で伝えるのとでは雲泥の差があります。
海の危険生物から子どもが自分で身を守るためにも、海の危険性物ガイドブックを読んでいきましょう。
おわりに:海に潜む超危険生物2018【まとめ】
海に潜む超危険生物をまとめると、
- ハブクラゲ
- ヒョウモンダコ
- アンボイナ
- ウミヘビ
- ガンガゼ
- ハオコゼ
- ウツボ
- ミノカサゴ
- ゴンズイ
- アカエイ
- オニヒトデ
- サメ
こららになり、沖縄に行くならハブクラゲ、海外旅行でハワイに行くならサメ、グアムならウミヘビに注意していきましょう。
最後に!!
海に潜む危険生物を知っても、万が一、被害に遭ったときのために応急処置法を確認しておいてください。
また、海水浴場にある最寄りの病院を事前に確認し、電話帳に登録しておくことでパニックになることなく直ぐに救急連絡することができるので、是非参考にしてくださいね。
2018年、海の危険生物から家族やじぶんの身を守り、最高の想い出をつくっていきましょう!